大陸ヨーロッパ 

イギリス好きlakmeですが、現在ヨーロッパ在住です。

と書くと、イギリスもヨーロッパの一部じゃないか?という話になりますが、話題に出るように、イギリスはヨーロッパではないのです。。。こちらの現地人ではなく、アジアからやってきた人間がかなり客観的に見たまでの話を書きますね。

lakmeのイギリス好きは結構有名。子供のころからイギリス好き。ピーターラビットの作者について卒論を書いたほど。ロンドンの大学院では言語学を勉強。ホームスティ、寮、フラットシェアなどで合計3年イギリスに住みました。
イギリスにいた時はイギリス目線で、ヨーロッパはドーバー海峡渡った向こう側的な違う土地や文化を指すものでした。これが、フランスで生活を始めてみると、フランス人やヨーロッパ人のイギリスに対する見方に気づき始めました。

例えば・・・、イギリス人とフランス人は、ナポレオンの時代から嫌いあっていて、何かにつけて反目しあうという話をよく聞きますが、

ウソです。

少なくとも、フランス側に立つとウソです。イギリスではよく聞く話ですけれど。。。
フランス人が本気でイラッとするのは、イタリア

イギリスは、ドーバーの向こう側にある、小さくて食事がまずくて、天気が悪くて、不細工な人達の国というのがフランス人の見解です。要は、まったく眼中に入っていないのです。一方、イタリアは、ヨーロッパのルネサンス文化の源、食事もおいしくて、天気もよくて、みんなセクシーな国。旅行先も、世界一美しい国であるフランス国内ですませることがほとんどのフランス人が、とりあえず欧州域内で行くとするとイタリア。。。
それから、やっぱり国境を共有しているドイツは、戦争責任を理由に、EU経済危機の度にお金を吸い取る相手。何しろ、モノづくりに長けているので、輸出による収入は多くEU内でも黒字。頭にくる相手ということになる。

フランスを例にしましたが、大陸ヨーロッパの人達にとって、イギリスは別カテゴリーという風に認識されている感じです。さらに、イギリス人は英語しか話せない人がほとんど。世界中の人が英語を話すようになったので、自分たちは外国語を学ぶ理由がないわけですが、何が何でも英語オンリーな体質。一方、多くのヨーロッパ人たちは、隣国を意識して多少は外国語を話そうと妥協します。欧州言語を5-6か国語話せる人も全く珍しくありません(言葉似てますからね)。言葉だけでなく、何か共有するものが違うという感触です。

BBCニュースの「私が国籍を変えた理由」という記事にあった元イギリス人の話の抜粋ですが、何となく言わんとしていることにマッチしていたので、引用させてもらいます。

I feel Britain has missed an enormous opportunity to modernise itself mentally and is stuck in a virtual no-man's-land between the dead Empire and the USA. More and more people regret having joined Europe and many friends said the UK should leave.
訳:英国は精神的近代化の為のチャンスを逃し、かつての大英帝国とアメリカの間に位置する架空の国にとどまってしまった。どんどん国民はEUに加入したことを後悔し始め、抜けるべきという友達も沢山いる。


前半、手厳しいコメントではありますが、自分の祖国を思っての辛口コメントなのでしょう。いずれにせよ、かつての大英帝国の栄光とアメリカ合衆国の間で身動きできないイギリスという部分が、大陸ヨーロッパ人が感じている、「イギリスは、ヨーロッパっぽくなくて、ヨーロッパ諸国と協力し合わなくても(アメリカと一緒に)やっていけると思っている」という意見に合致しているのではないかと個人的に思います。

裏を返せば、繁栄の極みでもあった大英帝国の気質をいまだに受け継いで、大陸ヨーロッパとは違う独自の国というスタンスを守り続けているからこそ、イギリスが好きな人々には魅力なのですよね。いずれにせよ、この「イギリス対大陸ヨーロッパ」の本質は、大陸ヨーロッパに住んでいなければ見えてこなかったと思います。(少なくとも、イギリスだけに住んでいたら違っていたと思います。)

ロンドンの大英博物館、自然史博物館等に行くと、かつての大英帝国のパワーを感じます。ほとんどの展示物は、海外からの物なのです(略奪品とも言う)。逆に、イギリス産の物は少ないのです。クラシック音楽の世界もそうですが、イギリスは近代化が早く、一歩進んだ国でしたから、世界中の物を鑑賞したり、外国の大スターを招いてパフォーマンスを楽しむといったハードができていた国だったのでしょう。モーツァルトもロンドンに行っていますしね。でも、逆に、ソフト面はと言うと、クラシック音楽の大作曲家先生というのはあまり出てきませんでした。。。

と、まあ、イギリスと大陸ヨーロッパの間には、見えないガラスの壁があるとでもいいましょうか・・・。それでも、ブラッセルからロンドンまで、電車で2時間ですからね。近い、近い!また来年も行こう!

~ おまけ ~

名犬ラッシーのポスター(モデル:プレイエル)
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*ラッシーのポスターは青空のもと、緑の平原か崖の上ポーズしているものが多いです
ラッシーもイギリスですね~。美しいラフ・コリー。うちのお嬢さんはボーダーコリーではありますが、このセーブル・ホワイトの毛色のおかげで、ラフ・コリーと間違われることがあります。ラッシーにはありますが、ラフ・コリーで、顔の中央に白い線があるのは珍しいんです。うちのお嬢さんは、シェルティーより大きいことも手伝って、ラッシーみたいと言われるんでしょうね。
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「そんなに見ないでよ。恥ずかしいでしょ。。。」
お嬢さん、イギリス旅行中、4歳ぐらいの女の子に突然「ラッシー!」と抱きつかれ、放してもらえませんでした。お嬢さんが嫌がって、ひっかいたり噛んだりしたらどうしようとハラハラでしたけど、じっと我慢。プレイエル、良い子だったね。女の子はとっても嬉しそうだったよ。